SSブログ
ビタミンD ブログトップ
前の10件 | -

ビタミンDと老人の疼痛との相関関係: キャンティ研究における「加齢」 [ビタミンD]

 Journal of the American Geriatric Society(2008;56:785-791)誌5月号に掲載された論文"Associations Between Vitamin D Status and Pain in Older Adults: The Invecchiare in Chianti Study"によると、高齢女性において、ビタミンDの低値は、背部痛と関連していることが、キャンティ研究の副産物として判明した。
 なお、キャンティ研究とは、イタリア保健省(Italian Ministry of Health)の援助を受け、一部、米国立衛生研究所(NIH)の国立加齢研究所(NIA)の援助も受けて行われている研究である。

⇨続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

幼児期のビタミンD摂取で成長後のI型糖尿病発症リスクが低下 [ビタミンD]

 英・マンチェスター小児病院・マンチェスター中央病院のChristos S. Zipitis博士らは、メタアナリシスによるシステマティック・レビューを行い、幼児期にビタミンDのサプリメントを摂取すると、のちにI型糖尿病を発症するリスクが低下するとArchives of Disease in Childhood(080318号オンライン版)に発表した。


Objectives: To assess whether vitamin D supplementation in infancy reduces risk of type 1 diabetes in later life. Design: Systematic review and meta-analysis. Data sources: Medline, Embase, Cinahl, Cochrane Central Register of Controlled Trials and reference lists of retrieved articles. Main outcome measure: Development of type 1 diabetes. Inclusion criteria: Controlled trials and observational studies which had assessed the effect of vitamin D supplementation on risk of developing type 1 diabetes. Results: Five observational studies met the inclusion criteria; no randomised controlled trials were found. 4 of the 5 included studies were case control studies and the fifth study was a cohort study. Meta-analysis of data from the case control studies showed that the risk of type 1 diabetes was significantly reduced in infants who were supplemented with vitamin D compared to those who were not supplemented (pooled odds ratio 0.71, 95% CI 0.60 to 0.84). The result of the cohort study was in agreement with that of the meta-analysis. There was also some evidence of a dose-response effect, with those using higher amounts of vitamin D being at lower risk of developing type 1 diabetes. Finally, there was a suggestion that the timing of supplementation might also be important for the subsequent development of type 1 diabetes. Conclusion: Vitamin D supplementation in early childhood may offer protection against the development of type 1 diabetes. The evidence for this is based on observational studies. Adequately powered, randomised controlled trials with long periods of follow-up are needed to establish causality and the best formulation, dose, duration and period of supplementation.

[アブストラクト:Catsduke訳]
 目的:幼児へのビタミンDサプリメンテーションは成長後のI型糖尿病リスクを減らせるかどうかの評価。
 デザイン:システマティック・レビューおよびメタアナリシス。
 データのソース:医学データベースMedline・Embase、看護学データベースCINAHL、コクラン比較対照研究データベース(CCTR)、検索された諸論文の参考リスト。主な結果尺度:I型糖尿病の発症。
 算入基準:I型糖尿病の発症リスクに関わるビタミンDサプリメンテーションを評価しているコントロール研究および観察研究。

→続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

慢性腎臓病患者(CKD)の生存期間を活性型ビタミンD製剤が延長 [ビタミンD]

 透析を受けていない慢性腎臓病(CKD)患者への活性型ビタミンD製剤(経口カルシトリオール)の投与が生存期間延長に有効であることを示す研究結果が,米バージニア大学などのグループによりArchives of Internal Medicineの2月25日号(2008;168(4):397-403)に発表された。

→続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

ビタミンD欠乏で子宮内膜癌が増加 [ビタミンD]

 カリフォルニア大学サンディエゴ校の家庭・予防医学のCedric F. Garland教授らは、世界的視点からの新しい研究によって、ビタミンD摂取が不十分な女性では子宮内膜癌リスクが増加することを示し、Preventive Medicine(2007; 45: 327-331)に発表した。ビタミンDは太陽の紫外線を浴びたり、食物・サプリメントを摂取することで得ることができる。

→続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

ビタミンD欠乏は糖尿病=β細胞の機能低下に関連 [ビタミンD]

 ビタミンD欠乏はβ細胞の機能低下に関連しているという研究結果が、American Journal of Clinical Nutrition(79:820-825 全文公開)に掲載されている。

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部のKen C. Chiu, MDらによれば、血清25-ヒドロキシビタミンD[25(OH)D]濃度で評価したビタミンD低下状態は、耐糖能異常のリスク因子として長い間疑われているという。「ビタミンDは、インスリン感受性とβ細胞機能の両方またはその一方に影響を及ぼすことによって、II型糖尿病の成因に一役買っている可能性がある」と、同博士らは記している。

→続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

減らないビタミンD欠乏症----乳幼児と成人に多様な障害招き、慢性疾患リスクにも関与 [ビタミンD]

 ボストン大学のMichael F. Holick教授は、ビタミンD欠乏症に関するレビューをNew England Journal of Medicine(357: 266-281)に発表し、食品にビタミンDを強化しているにもかかわらず、ビタミンD欠乏症は小児と成人で依然として多いことを指摘。「子宮内と小児期におけるビタミンD欠乏症は発育遅延と骨格変形を引き起こし、後年の股関節骨折リスクを増加させる恐れがある。また、成人のビタミンD欠乏症は骨減少症と骨粗鬆症を誘発または増悪させ、骨軟化症と筋力低下を引き起こし、骨折リスクの増加につながる」と述べている。



→続きを読む


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

ビタミンD摂取で総死亡率が低下 [ビタミンD]

 国際癌研究機関(仏リヨン)のPhilippe Autier博士と欧州腫瘍学研究所(伊ミラノ)のSara Gandini博士は,総計5万7,311例が参加した18件のランダム化比較試験のメタアナリシスから、ビタミンDの摂取が総死亡率を7%低下させたとArchives of Internal Medicine(167: 1730-1737)に発表した。

<平均1日摂取量は528IU>
 Autier博士らの研究はランダム化比較試験の被験者をその後5.7年間にわたり追跡調査したもので、その間の死亡数は4,777例である。ビタミンDの1日摂取量は300~2,000IUで,平均528IUであった。市販のビタミンDサプリメントのビタミンD含有量は、ほとんどが400~600IUである。

 同博士らは「これまでの研究は、ビタミンDの欠乏が心疾患・癌・糖尿病などによる死亡率の上昇に関係している可能性があることを示唆しているが、これらの疾患は高所得国における死亡者数の60~70%を占めている」と言及した。そこで、同博士らは「もしビタミンD摂取とこれらの疾患に一貫した関連性が認められれば,ビタミンDを強化することで総死亡率は低下するはずである」と仮説を立てた。

 しかし、なぜビタミンDが死亡率の低下と関係があるのだろうか。同博士らは「その答はまだ明らかではないが、ビタミンDサプリメントは癌細胞が増殖する機序の一部を阻害、あるいは血管や免疫系の機能を亢進させている可能性がある」と推察している。[MT誌07年11月1日 (VOL.40 NO.44) p.05]


【コメント】
 ビタミンDに関しては、以下の専門書・一般書を参考にしてください。

岡野登志夫『ビタミンDと疾患―基礎と臨床からの考察 』 医薬ジャーナル社(2000)


中村・松本・加藤『骨代謝と活性型ビタミンD 』ライフ・サイエンス出版(2006)


平柳 要『がん予防に実は「日光浴」が有効なわけ―ビタミンDの驚きの効力 』講談社+α新書(2008)


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

ビタミンDは健常児でも不足ーービタミンD過剰摂取のリスクとは? [ビタミンD]

 フィラデルフィア小児病院栄養人類学者のBabette Zemel博士らは、健康な小児や若者の多くがビタミンDの血中濃度は低く、くる病などの骨疾患リスクにさらされていることをAmerican Journal of Clinical Nutrition(86: 150-158)に発表した。同博士によると、血中ビタミンD濃度が低い可能性が高いのは、アフリカ系米国人の小児、9歳以上で食事によるビタミンDの摂取量が低い小児であるという。


→続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

日光不足が発癌を促すーー高齢者と慢性疾患患者は注意を [ビタミンD]

 日光と皮膚―この2つの単語からだれもがすぐに癌を思い浮かべるほど,日光への曝露が癌を誘発することは広く知られている。しかし,紫外線(UV)不足もまた発癌を促す要因となることはあまり理解されていない。ホンブルク・ザール大学病院皮膚科のJőg Reichrath教授は「日光が悪性腫瘍を予防する機序において鍵となるのはビタミンDである」とドイツ皮膚科学会の第44回会議で説明した。

<日光は悪性黒色腫も防ぐ>
 身体に必要なビタミンDの90%はUV-B照射により皮膚で産生される。in vitroでは、ビタミンDが腫瘍細胞の増殖を抑えることが明らかにされており、ビタミンDのこうした保護作用は疫学データからも示されている。欧米の研究によると,乳癌の発生率には著しい南北格差があり、こうした地域による著しい差異は、日光による影響の強さだけから説明できるという。別の調査では,前立腺・大腸・卵巣の悪性腫瘍に関して同様の連関が証明されている。米国では、UV不足が原因で年間約2万人が癌で死亡していると見られている。

 死亡率を検討すると、他の癌種でも日光の好影響を証明することができる。悪性黒色腫も例外ではなく、日光を浴びることにより悪性黒色腫で死亡するリスクは明らかに低下する。膀胱癌による年間死亡率も、日照の多い地域住民のほうが日照の少ない地域住民よりも低いことが示されている。

 しかしReichrath教授は「この事実を無制限な日光浴の弁護と解釈してはならない大量のUVへの間欠的な曝露が皮膚癌の発生を促すことに議論の余地はなく、日焼けは絶対に回避すべきである」と強調した。悪性腫瘍に対する予防効果は、低量の紫外線への慢性的曝露において認められ、日光浴はたまに長時間行うのではなく、頻回に短時間行うべきである。

 十分なビタミンDを確保するのに必要とされる日光は比較的少量であるにもかかわらず、ドイツでは特にUVの強度が低くなる秋季と冬季にビタミンD欠乏に陥る者が少なくない。とりわけ高齢者・乳幼児・皮膚が露出しないようベールで覆っている移民女性・他の疾患のために、日光への曝露を回避している患者では注意が必要である。

→続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

ビタミンDで結核菌への免疫機能が増強 [ビタミンD]

 英・インペリアルカレッジ内科特別研究員のAdrian Martineau博士らは,ビタミンDの単回投与が結核菌に対する免疫機能を増強し、潜在状態にしておくのに有効であると、American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine(2007; 176: 208-213)に発表した。これはビタミンD投与が結核菌への免疫機能増強に効果があることを示す初めての研究である。

→続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康
前の10件 | - ビタミンD ブログトップ

           医療用医薬品が買える! 三牧ファミリー薬局

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。