魚・ω-3系油脂・果物・野菜で認知症リスクが低下 [脂肪酸]
仏・国立衛生医学研究所(INSERM・ボルドー)のPascale Barberger-Gateau博士らは食事パターンと認知症リスクの関係を調べるコホート調査を行い、魚やω-3系油脂・果物・野菜が豊富な食事は認知症やアルツハイマー病(AD)リスクを低下させるが、ω-6系油脂の摂取はこれらのリスクを高めるとNeurology(2007; 69: 1921-1930)に発表した。
EPAは主要冠動脈イベント予防に有望 [脂肪酸]
神戸大学循環呼吸器病態学の横山光宏教授らは、日本人の高コレステロール血症患者を対象として試験を行い、EPA(エイコサペンタエン酸)は主要冠動脈イベント、特に非致死性冠動脈イベントの有望な予防薬であることを明らかにした。この結果はLancet(2007; 369: 1090-1098)に発表された。なお、この研究はClinicalTrials.govのNCT00231738に登録されている。
<主要冠動脈イベントが19%減少>
横山教授らは「全体的に見て、今回の試験では、EPA 1,800mg/日投与は主要冠動脈イベントの有望な予防法であることが示された。これは、特にEPAが複数の生物学的機序を介して作用すると考えられるためである」と述べている。