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チューインガムで消化管術後治療 [代替療法]

 aculty of 1000 MedicineのBradley Kropp博士は、チューインガムが消化管術後の腸機能回復への簡単な解決法であることを見出した最新の論文を推薦した。

 ノースカロライナ大学消化器外科のErik J. Kouba博士らがUrology(70: 1053-1056)に発表したこの研究では,消化管手術を行った102例のうちの半数に術後にチューインガムを1日5枚与え、その影響を見ている。

 ガムをかむことは、平滑筋線維や唾液腺を刺激すると考えられる。ガムをかんだ51例は、かまなかった症例よりも短期間で腸運動が有意に回復した。

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ビタミンDと老人の疼痛との相関関係: キャンティ研究における「加齢」 [ビタミンD]

 Journal of the American Geriatric Society(2008;56:785-791)誌5月号に掲載された論文"Associations Between Vitamin D Status and Pain in Older Adults: The Invecchiare in Chianti Study"によると、高齢女性において、ビタミンDの低値は、背部痛と関連していることが、キャンティ研究の副産物として判明した。
 なお、キャンティ研究とは、イタリア保健省(Italian Ministry of Health)の援助を受け、一部、米国立衛生研究所(NIH)の国立加齢研究所(NIA)の援助も受けて行われている研究である。

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風邪に対する亜鉛投与は症状の期間短縮と重症度低下に有効 [亜鉛]

 感冒に対する亜鉛の投与は症状の持続期間短縮と重症度の低下に有効であると、米ウェイン州立大学のグループがJournal of Infectious Diseases(197: 795-802)に発表した。


Background Zinc lozenges have been used for treatment of the common cold; however, the results remain controversial. Methods. Fifty ambulatory volunteers were recruited within 24 h of developing symptoms of the common cold for a randomized, double-blind, placebo-controlled trial of zinc. Participants took 1 lozenge containing 13.3 mg of zinc (as zinc acetate) or placebo every 2-3 h while awake. The subjective scores for common cold symptoms were recorded daily. Plasma zinc, soluble interleukin (IL)-1 receptor antagonist (sIL-1ra), soluble tumor necrosis factor receptor 1, soluble vascular endothelial cell adhesion molecule, and soluble intercellular adhesion molecule (sICAM)-1 were assayed on days 1 and 5. Results. Compared with the placebo group, the zinc group had a shorter mean overall duration of cold (4.0 vs. 7.1 days; P<.0001 ) and shorter durations of cough (2.1 vs. 5.0 days; ) and nasal discharge (3.0 vs. 4.5 days). Blinding of subjects was adequate, and adverse effects were comparable in the 2 groups. Symptom severity scores were decreased significantly in the zinc group. Mean changes in plasma levels of zinc, sIL-1ra, and ICAM-1 differed significantly between groups.Conclusion. Administration of zinc lozenges was associated with reduced duration and severity of cold symptoms. We related the improvement in cold symptoms to the antioxidant and anti-inflammatory properties of zinc.

【アブストラクト:Catsduke訳】
[背景]
 亜鉛トローチは感冒の治療に用いられているが、その結果については未だに諸説がある。
[方法]
 感冒の症状発現から24時間以内の外来患者ボランティア50名による、亜鉛の無作為化・二重盲験・プラセボ対象試験。参加者は酢酸亜鉛13.3mg含有トローチまたはプラセボを起きている間は2〜3時間ごとに1錠服用し、感冒症状の主観的スコアを毎日記録した。血清中亜鉛、可溶性のIL-1レセプター拮抗剤 (sIL-1ra)、可溶性の腫瘍壊死因子レセプター1、可溶性の血管内皮細胞接着分子、可溶性の細胞間接着分子 (sICAM)-1が、1日めから5日まで定量された。

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幼児期のビタミンD摂取で成長後のI型糖尿病発症リスクが低下 [ビタミンD]

 英・マンチェスター小児病院・マンチェスター中央病院のChristos S. Zipitis博士らは、メタアナリシスによるシステマティック・レビューを行い、幼児期にビタミンDのサプリメントを摂取すると、のちにI型糖尿病を発症するリスクが低下するとArchives of Disease in Childhood(080318号オンライン版)に発表した。


Objectives: To assess whether vitamin D supplementation in infancy reduces risk of type 1 diabetes in later life. Design: Systematic review and meta-analysis. Data sources: Medline, Embase, Cinahl, Cochrane Central Register of Controlled Trials and reference lists of retrieved articles. Main outcome measure: Development of type 1 diabetes. Inclusion criteria: Controlled trials and observational studies which had assessed the effect of vitamin D supplementation on risk of developing type 1 diabetes. Results: Five observational studies met the inclusion criteria; no randomised controlled trials were found. 4 of the 5 included studies were case control studies and the fifth study was a cohort study. Meta-analysis of data from the case control studies showed that the risk of type 1 diabetes was significantly reduced in infants who were supplemented with vitamin D compared to those who were not supplemented (pooled odds ratio 0.71, 95% CI 0.60 to 0.84). The result of the cohort study was in agreement with that of the meta-analysis. There was also some evidence of a dose-response effect, with those using higher amounts of vitamin D being at lower risk of developing type 1 diabetes. Finally, there was a suggestion that the timing of supplementation might also be important for the subsequent development of type 1 diabetes. Conclusion: Vitamin D supplementation in early childhood may offer protection against the development of type 1 diabetes. The evidence for this is based on observational studies. Adequately powered, randomised controlled trials with long periods of follow-up are needed to establish causality and the best formulation, dose, duration and period of supplementation.

[アブストラクト:Catsduke訳]
 目的:幼児へのビタミンDサプリメンテーションは成長後のI型糖尿病リスクを減らせるかどうかの評価。
 デザイン:システマティック・レビューおよびメタアナリシス。
 データのソース:医学データベースMedline・Embase、看護学データベースCINAHL、コクラン比較対照研究データベース(CCTR)、検索された諸論文の参考リスト。主な結果尺度:I型糖尿病の発症。
 算入基準:I型糖尿病の発症リスクに関わるビタミンDサプリメンテーションを評価しているコントロール研究および観察研究。

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環境汚染とII型糖尿病の関連性の研究を [糖尿病]

 英・ケンブリッジ大学のOliver Jones、Julian Griffinの両博士らは、環境汚染とII型糖尿病の関連性をさらに研究すべきであるという論文"Environmental pollution and diabetes: a neglected association"をLancet(2008; 371: 287- 288)に発表した。


<両者に強い相関>
 Jones博士らは、残留性有機汚染物質(Persistent Organic Pollutants : POPs。殺虫剤を多く含む)と成人発症糖尿病の原因となるインスリン抵抗性の関係について研究する必要性を強調している。

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慢性腎臓病患者(CKD)の生存期間を活性型ビタミンD製剤が延長 [ビタミンD]

 透析を受けていない慢性腎臓病(CKD)患者への活性型ビタミンD製剤(経口カルシトリオール)の投与が生存期間延長に有効であることを示す研究結果が,米バージニア大学などのグループによりArchives of Internal Medicineの2月25日号(2008;168(4):397-403)に発表された。

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男性で高い肝細胞がん有病率の分子機序を解明 [癌の分子医学]

 カリフォルニア大学サンディエゴ校のWillscott E. Naugler博士らは、肝細胞がん(HCC)の有病率が女性よりも男性で高い理由の根拠となる分子機序をScience(317: 121-124)に発表した。この機序には、女性がエストロゲンから得る保護作用が関連している。

<DENへの曝露でIL-6産生促進>
 男性が女性よりもHCCの有病率が高い理由として、男性ではB型肝炎ウイルス(HBV)/C型肝炎ウイルス(HCV)に感染する可能性やアルコール乱用/喫煙の可能性が高いことが挙げられるが、遺伝やホルモンに関与する因子も影響を及ぼしている。

 Naugler博士らは「マクロファージの1種であるクッパー細胞(KC)によるインターロイキン(IL)-6産生が、エストロゲンの介入により阻害されるため、女性では肝がんリスクが低下する」と述べている。
 同博士らはこの知見は将来、臨床上の進歩につながると推測し、「今回の知見を利用して男性のHCCを予防できる可能性がある」としている。

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ビタミンK2で肝がん抑制 [ビタミンK]

 ウイルス性肝硬変の患者がビタミンK2剤を何年も飲み続けると、肝がんに進行する確率が標準的な治療のみの患者に比べ約5分の1にまで下がるという研究結果を、論文"Role of Vitamin K2 in the Development of Hepatocellular Carcinoma in Women With Viral Cirrhosis of the Liver"(JAMA 292:358-361全文掲載。→論文pdfファイル[無料])で、塩見 進・大阪市立大教授らのグループが発表した。

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牛乳に含まれる細菌がクローン病の原因に [感染症]

 英・リバプール大学臨床科学科のJon Rhodes教授らは、畜牛に疾患を引き起こすことが知られている細菌の1種がヒトのクローン病の原因となっている可能性があるとの知見を Gastroenterology(2007; 133: 1487-1498)に発表した。

 

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クルミとブルーベリーが脳に好影響----認知機能の低下や神経細胞の変性防ぐ [フィトケミカル]

 ジャンクフードばかり食べている人は注意が必要だ。このような食べものは消化管ばかりか脳にまで影響を及ぼすからである。野菜の摂取を奨励するエビデンスは増えている。その際にブルーベリーとクルミも食べたほうがよい。ある種の脳疾患に対して食事が与える影響を示す研究が、07年11月に開かれた米国神経科学会(SFN)の年次集会Neuroscience 2007で発表された。

<クルミが神経変性疾患を抑制>
 タフツ大学・米農務省Jean Mayer抗加齢ヒト栄養研究センターのJames Joseph博士らは、老齢ラットにクルミ抽出物を2%、6%、9%含む食餌を与えると、いくつかの脳老化のパラメータと加齢による運動・認知機能の低下を回復させることを明らかにした。
 同博士らは先行研究で、老齢ラットに抗酸化性の強いイチゴまたはブルーベリーの2%抽出物を加えた食餌を2か月間続けて与えたところ、加齢による神経細胞の機能低下と運動・認知機能の低下が逆戻りすることを発見した。抗酸化分子は、脳内で脳細胞や脳機能に障害を与えるフリーラジカルと戦う。今回の研究は先行研究の結果をさらに支持し、クルミにも同様の効果があることを明らかにした。

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ヒット続きの理研----ES細胞から赤血球前駆細胞株作成に成功。 [先端医療]

 あらゆる臓器や組織に育つ能力を持つマウスの胚性幹細胞(ES細胞)から、赤血球のもとになる細胞株を作ることに、理化学研究所の研究チームが成功した。細胞株は試験管内で長期間増殖させることができ、赤血球を効率よく大量に作ることが可能。チームは近く、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS)を使った研究を始める予定で、成功すれば、献血に頼らず、感染症の心配のない輸血が実現する。6日付の米科学誌に発表した。

 骨髄液やへその緒の血液に含まれる血液幹細胞から赤血球を作った例はあるが、効率の悪さが実用化への課題になっていた。

 理研バイオリソースセンター(茨城県つくば市)の中村幸夫・細胞材料開発室長(血液学)らは、8種類のマウスES細胞と、細胞増殖作用などがある6種類のたんぱく質を使って実験した。組み合わせを変えながら63回試み、三つの組み合わせで赤血球のもとになる赤血球前駆細胞株を作ることに成功した。

 この株を貧血のマウスに注射すると、マウスの体内で赤血球が増加し、症状を改善できることを確認した。がん化などの問題も起きていないという。

 中村室長は「一日も早い臨床応用を目指したい」と話している。(西川 拓:毎日新聞 - 02月06日 11:03を引用)
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【コメント】
 元記事の米科学誌に掲載された論文とは、PLoS ONE(2008.2.06)の” Establishment of Mouse Embryonic Stem Cell-Derived Erythroid Progenitor Cell Lines Able to Produce Functional Red Blood Cells”である。

*アブストラクトを引用する*
Background

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リウマチ患者に福音か----東京医科歯科大の快挙。 [先端医療]

 骨の破壊を防ぐと同時に過剰な免疫反応を抑える薬の開発に、東京医科歯科大の高柳 広教授(分子情報伝達学)らの研究グループが成功し、動物実験で効果を確認した。骨と免疫の両方に作用するメカニズムの発見は世界初で、関節リウマチの強力な新治療薬になる可能性があるという。1日付の米科学誌サイエンスに掲載された。

 過剰な免疫反応で関節が破壊されるリウマチは、免疫を抑える治療薬が有効だが、効果が限られる上、感染症などの副作用もある。

 研究グループは、骨が分解される時に働く「カテプシンK」と呼ばれるたんぱく質分解酵素に着目し、その働きを妨げる薬を開発。関節炎ラットに経口投与したところ、予想通り関節の変形を防ぐことができた。

 ところが、予期せず関節周囲の炎症を抑制する効果もみられた。このため、マウスの細胞を使ってカテプシンKの働きをより詳しく調べ、免疫細胞が活性化する際にも重要な役割を果たしていることを突き止めた。(時事通信社 - 02月01日 06:22) 
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 元記事で言及されているのは、Scienceの今月1日号に発表されたREPORTS"Cathepsin K-Dependent Toll-Like Receptor 9 Signaling Revealed in Experimental Arthritis"(「実験的関節炎において明らかになったカテプシンK依存性トール様受容体9のシグナル伝達」)である(Science 2008; 319:624-627)。

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受精卵成長のかぎ見つけた----卵子由来の「核小体」必要 [先端医療]

哺乳類の受精卵が正常に成長するには、卵子の細胞核に含まれる「核小体」が必要なことを理化学研究所・発生再生科学総合研究センター(神戸市)のチームが突き止め、2/1日付の米科学誌Science(2008 319:613-616)"The Maternal Nucleolus Is Essential for Early Embryonic Development in Mammals"(「哺乳類の初期胚発生には母系性の核小体が必要」)を発表した。

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ES細胞での網膜づくり効率化に成功----理化学研究所 [先端医療]

 万能細胞の一つ、胚性幹細胞(ES細胞)から人の目の網膜細胞を効率よく作り出すことに、理化学研究所・発生再生科学総合研究センター(神戸市)などのグループが成功した。これまで0.01%程度だった効率が一挙に30%近くまで引き上げられ、網膜の病気にからむ再生医療の実現性が高まった。3日付の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー電子版に掲載される。

 作製に成功したのは、小坂田文隆研究員ら。網膜の主要な細胞である光を感知する視細胞と、網膜に栄養を供給する網膜色素上皮細胞を作った。

 グループは05年、マウスでES細胞から視細胞をつくった。ただ、成分が不明な牛の血清を使うなど人に応用するには安全面の問題があった。今回使ったのは、人のES細胞。培養時間を工夫して問題の成分を使わずに視細胞の前段階まで分化させた。さらに、視細胞への誘導には、レチノイン酸とタウリンが必要なことを突き止め、誘導された細胞のうち30%近くが視細胞になった。

 体のあらゆる細胞になる能力を持った万能細胞では、京都大の山中伸弥教授らが作り出した人工多能性幹細胞(iPS細胞)が注目を集めているが、ES細胞とでは倫理問題や安全性などで長所短所が違う。比較研究をすることで、利点が明確になる上に、両者の万能性に違いがあるのかも確認できる。理研グループは、京大から提供を受けたiPS細胞でも網膜細胞の分化に成功し、すでに機能を比べる段階に入っている。

 網膜は傷むと修復が難しい。今回の成果は、国内に約3万人の患者がいるとされる網膜色素変性や、高齢者の失明原因となっている加齢黄斑変性などの治療法の開発に役立つ見込みだ。(08年02月04日:asahi.comより引用。強調はCatsdukeが加筆)

【コメント】
 元記事の論文はNature Biotechnology(26:215-224)の"Toward the generation of rod and cone photoreceptors from mouse, monkey and human embryonic stem cells"(オンライン先行全文公開終了につきPubMedにリンク変更)である。


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魚・ω-3系油脂・果物・野菜で認知症リスクが低下 [脂肪酸]

 仏・国立衛生医学研究所(INSERM・ボルドー)のPascale Barberger-Gateau博士らは食事パターンと認知症リスクの関係を調べるコホート調査を行い、魚やω-3系油脂・果物・野菜が豊富な食事は認知症やアルツハイマー病(AD)リスクを低下させるが、ω-6系油脂の摂取はこれらのリスクを高めるとNeurology(2007; 69: 1921-1930)に発表した。

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